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株式会社山崎産業

森林土木事業で培った土木技術を活かして、河川や海の護岸工事、トンネル工事、橋梁工事、港湾工事と山、陸、川、海にまたがる土木工事を手掛けています。 山崎産業の仕事は、延岡の山（森林）だけでなく、川や海も含めて、川上から川下まで一体的に整備する土木事業を行うことによって、自然災害から地域の安全を守ることだと考えています。

当社は創業から70年以上培ってきた森林土木の観点から林業を捉えています。例えば、森林土木同様、高性能林業機械への投資と有効活用が生産性を高めると考えています。また当社は、五ヶ瀬川の下流域に位置し、かつ高速道路インター付近であり、木材運搬を考えた際に輸送効率性を最大限に発揮できると考え、特に低質材の需要に応える為、中間土場を設置しました。森林土木を経験してきた当社だからこその視点ではないかと考えています。 ※中間土場とは、（数千平米の広い土地で、森林から運び出された原木を一時的に貯蔵する）中間貯蔵・選別基地のことで、森林から運び出された丸太は直接市場等には行かず、ここに運ばれることも増えてきています。中間土場では、丸太を機械で仕分して目的別に選別します。

2014年からは延岡で50万ボルトの高圧送電線を新設する事業が始まり、山崎産業も携わることができました。高圧送電線及び送電鉄塔は人家があまりない、険しい山地に架設、設置することが多く、鉄塔資材を搬入するために森林の中に通す運搬路の敷設工事は必然的に難工事となり、当社がこれまでの森林土木工事で培ってきた経験や実績が活かされることになりました。

林業用大型ドローンを活用して木材を運搬する技術の実証等にも取り組んでいます。2021年度からは2年連続で、一般社団法人林業機械化協会が取りまとめる「林業分野における新技術推進対策事業のうち先進的林業機械緊急実証・普及事業」に採択されました。山崎産業と九州電力、BlueBee、千葉大学が産学官連携・協力してペイロード200kgの林業用大型ドローンの機体改良や実証実験等を実施しています。

天孫降臨神話が伝わる鹿児島県霧島市内の国有林を利用して、官民連携で多様性の高い森林（もり）づくりを目指す取り組みを行っています。 　異業種連携の「かごしま持続可能な次世代の杜（もり）協議会」が鹿児島森林管理署との間で協定を締結。（株）迫田興産（鹿児島県伊佐市）のほか、霧島神宮（同霧島市）、加治木猟友会（同姶良市）、（株）山崎産業（宮崎県延岡市）、（株）インフラックス（東京都港区）で構成しています。 　活用目的の１つに、確実な主伐・再造林に向けた見本林の整備を掲げており、２０２２年４月に霧島神宮の本殿などが国宝に指定されたことも記念して、林野庁（鹿児島森林管理署）との間で協定を取り交わしました。